画家一覧

画家一覧

バーナード・リーチ(Bernard Howell Leach)

1887年~1979年。香港出身。陶芸家。

1912年 尾形換算に陶芸を学ぶ
1917年 窯を開き、陶芸家として作陶活動を始める。
1920年 イギリスに移り登り窯を開く
1963年 大英帝国勲章
1974年 国際交流基金賞

大皿の真ん中に大きく動物を描いたり、指で描かれた波線や、様々な模様を組み合わせながら、ユーモラスで温かみのある作品を創り上げる。
イギリス人の陶芸家ということもあり、西洋の文化と陶芸を上手く組み合わせ、多くの作品を残している。



濱田 庄司(はまだ しょうじ)

1894年~1978年。神奈川県出身。陶芸家。

1923年 ロンドンにて個展開催
1926年 柳、河井らとともに「日本民藝美術館設立趣意書」起草に参加。
1930年 栃木県益子に移り住み、作陶を開始。
1955年 民芸陶器にて重要無形文化財(人間国宝)に指定される。
1964年 紫綬褒章受章。
1968年 文化勲章受章。
1977年 自身の蒐集した民芸品を展示した益子参考館を開館
1978年 逝去。

「用の美」を追求し、日常の中に溶け込みながらも存在感を放つような作品を多く残している。
造形、模様、釉薬をシンプルかつ大胆に作ることが多く、和洋問わず、暮らしの中に溶けこむ多くの作品は、民衆に広く愛されていた。



三浦 小平二(みうら こへいじ)

1933年~2006年。新潟県出身。陶芸家。

1953年 高田直彦と陶磁研究会をつくり、加藤土師萌に師事し、
    芸大最初の窯を築窯。
1961年 第4回新日展入選。
1967年 第7回日本伝統工芸新作展にて「均窯花瓶」出品、最優秀賞受賞。
1968年 東京・日本橋にて「第1回三浦小平二展」開催。
1976年 第23回日本伝統工芸展に青磁大鉢を出品、文部大臣賞受賞。
1977年 日本陶磁協会賞受賞。
1983年 「カナダ巡回日本陶芸展」招待出品。
    スミソニアン協会自然史博物館(ワシントン)、ビクトリア&アルバート美術館
にて開催された、「菊池コレクション今日の日本陶芸展」に招待出品、渡米。
1990年 パリとニュウヨークのぎゃらりーアーバンにて個展開催。
1992年 佐渡相川に「三浦小平二、小さな美術館」設立。
1993年 日本陶磁協会金賞受賞。
1995年 第42回日本伝統工芸展日本工芸会保持者賞受賞。
1996年 紫綬褒章受章
1997年 重要無形文化財保持者認定。
    第44回日本伝統工芸展監査委員。
1999年 東京芸術大学大学美術館にて「退官記念三浦小平二展」開催。
2000年 東京芸術大学名誉教授、文星芸術大学教授就任。
2006年 逝去。
東京・日本橋、新潟にて「作陶50年 人間国宝三浦小平二展」開催。

青磁の伝統技法を学び、その後アジア各国を巡る中で多くの影響を受け、
研究を重ねた末に、地元である佐渡の朱色の土を下地とした器に青磁釉をかけ、
更に人物や風物の色絵を組み合わせるという独特な技法を開発する。
その作風が高く評価され、人間国宝や紫綬褒章を受章している。



瑛九(えいきゅう)

1911年~1960年。宮崎県出身。画家、版画家、写真家。

1925年 上京して日本美術学校洋画科に入学。
1927年 「アトリエ」「みずゑ」等に投稿するなど盛んに執筆活動を行なう。
1930年 オリエンタル写真学校に入学。フォトグラムを試作。
1935年 久保貞次郎と交友。中央美術展で「海辺」が入選。ふるさと社を結成。
1936年 フォトデッサン集「眠りの理由」刊行。新時代洋画展同人となる。
1937年 第1回展にフォトコラージュ連作「レアル」を出品。
1940年 独立美術協会の研究所などで学ぶ。
1951年 デモクラート美術家協会を結成。
1952年 久保貞次郎、北川民次らと「創造美育協会」を創設。
1960年 逝去。

自由な精神で自由な表現をすることを生涯貫き通し、様々な技法や表現を追求し、
多くの作品を残した。
また、優れた芸術家であると同時に熱心な啓蒙家でもあり、多くの若い画家に影響を与えた。



朝倉 文夫(あさくら ふみお)

1883年~1964年。大分県出身。彫刻家。

1908年 第2回文展「闇」2等賞(最高賞) 文部省買上(原型なし)
1909年 第3回文展「山から来た男」3等賞 文部省買上
1910年 第4回文展「墓守」2等賞 文部省買上
1911年 第5回文展「土人の顔、其の二」3等賞 文部省買上
1912年 第6回文展「若き日の影」3等賞 文部省買上
1913年 第7回文展「含羞」2等賞
1914年 第8回文展「いづみ」2等賞
1927年 第1回朝倉塾彫塑展覧会(東京都美術館)
1945年 帝室技芸員に任ぜられる
1948年 第6回文化勲章受章(大分県1号)
1964年 逝去。

「自然主義的写実主義」といわれる作風で多くの作品を残し、文化勲章等も受賞している偉大なる彫刻家。
動物をこよなく愛しており、自らの作品にも多く取り上げている。



北村 西望(きたむら せいぼう)

1884年~1987年。長崎県出身。彫刻家。


1915年 「怒涛」制作。文展で二等賞に入賞し認められる。
1921年 東京美術学校塑造部教授となる。
1931年 京都市立美術工芸学校教諭となる。
1955年 5年がかりで制作してきた長崎平和祈念像完成、長崎市に納品。
1958年 文化勲章受章、文化功労者顕彰。
1969年 紺綬褒章受章。社団法人日展会長に就任。
1972年 島原市名誉市民となる。市内に記念館開設。
1974年 日展名誉会長となる。
1979年 生地の南有馬町の名誉町民となる。町内に西望公園が設置される。
1980年 東京都名誉都民となる。
1981年 長崎県名誉県民となる。
1987年 逝去。

筋肉的な若い男性の健康美を追求した作品を多く残しており、
その中でも長崎平和祈念像で有名である。
文化勲章や紺綬褒章をを受章しており、日本彫刻会ではその功績を称え、
展覧会における最優秀作品に「北村西望賞」の名を冠している。



古賀 忠雄(こが ただお)

1903年~1979年。佐賀県出身。彫刻家。

1929年 帝展に初入選。
1939年 文展で「岬の男」が特選受賞。
1943年 文展で芸術院賞。
1945年 日展委員に就任。
1967年 日本芸術院会員、以後日展理事、日本陶彫会会長などに就任。
1979年 76歳で逝去。

人物肖像や動物などを中心にブロンズ作品、石膏作品のほか、陶器なども制作しており、
力強く、深い情緒性のある作風が特徴。
戦後は日本彫刻会理事長などを務め、日本彫刻界をリードした人物と言われている。



佐藤 朝山(さとう ちょうざん)

1888年~1963年。福島県出身。彫刻家。

1906年 山崎朝雲に師事する
1913年 「朝山」の号を貰って独立する
1914年 日本美術院同人となる
1922年 フランスへ留学する
1935年 帝国美術院会員となる
1937年 帝国芸術院会員となる
1939年 紀元二千六百年記念行事の銅像制作のコンペに参加する
1948年 「佐藤玄々」「阿吽洞玄々」と号するようになる
1949年 京都妙心寺塔頭、大心院に移住し、アトリエとする
1951年 第5回無名会展に出品する
1963年 逝去。

伝統的な技法と、西洋の技法を織り交ぜた作風が特徴。
その独特の作風で人物の表情により大きな生命力を与え、独自の世界を確立した。
仏教彫刻や、小動物彫刻を多く手掛けている。



澤田 政廣(さわだ せいこう)

1894年~1988年。静岡県出身。彫刻家。

1918年東京美術学校彫刻科別科卒業。
1931年帝展審査員。
1947年日展審査員。
1950年日展運営会参事。
1951年芸術選奨文部大臣賞。
1953年日本芸術院賞受賞。
1958年日展評議員。
1962年日本芸術院会員、日展理事。
1965年日展常務理事、日本彫塑会会長。
1971年日展顧問。
1973年文化功労者。
1979年文化勲章受章、日本彫塑会名誉会長。

多くの木彫作品をはじめ、絵画・墨彩・陶芸・版画・書などの様々な芸術の領域にわたって創作しており、力強い生命力に溢れた作風が特徴。



砂澤ビッキ(すなざわ ビッキ)

1931年~1989年。北海道出身。彫刻家。

1953年 阿寒湖畔に滞在し、土産物の木彫に従事。
1955年 第五回モダンアート協会展(東京都美術館)に絵画『考える人』出品、初入選。第七回日本アンデパンダン展(東京都美術館)出品。
1956年 第六回モダンアート協会展に彫刻『後進民族』を出品、彫刻に転向。
1960年 第一回集団現代彫刻展(東京:西武百貨店)に『動物6 捕獲された動物』を出品。
1964年 「TENTACLE No.1」彫刻展(東京:秋山画廊)を開催。
1967年 「雑種構成小動物の夜景」第1回展(札幌時計台画廊)。
1975年 第一回木面展(札幌:仏蘭西市場)。
1976年 「アーティストユニオンシンポジウム'76」(東京都美術館)出品。
1978年 第一回北海道現代美術展(北海道立近代美術館)出品。
1979年 個展(音威子府:アトリエサンモア)。
第一回「樹を語り」作品展(音威子府中央公民館)出品。
1980年 音威子府駅前の『オトイネップタワー』を制作。
1981年 北海道大学中川地方演習林事務所前に演習林タワー『思考の鳥』を設置。
1983年 「IMAGES OF BRITISH COLUMBIA」展。
1985年 「現代彫刻の歩み-木の造形」に『トゥ(TOH)』二点を出品。
1986年 木の六人展(北海道立近代美術館)に出品。
1988年 「一木多触」展(東京:INAXギャラリー)。
1989年 「現代作家シリーズ89-上野憲男・砂澤ビッキ・吹田文明展」出品。
     逝去。

木彫り専門の彫刻家。大胆にして繊細、原始的にして現代的という独自の作風を確立し、
独特のデザインは「ビッキ文様」と呼ばれ現在でも高い人気を得ています。
また、アイヌ人の血を引いている事から、「アイヌの芸術家」と呼ばれる事もありましたが、
自身はそのような枠にはめられることを嫌っており、自由な制作活動を行っていました。



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